この記事では、PowerPoint でピクトグラムのパーツを作成し、AnimeEffects でボーンを入れて動かし、GIF として書き出します。例は、左腕を左右に振る青い人物です。自サイトや社内サイトで目立つようなアイコンを制作したり、言葉で説明できない複雑な動きを動画よりも簡単に制作して、自分の考えを共有することにも活用できます。
操作画面は AnimeEffects と Microsoft PowerPoint® です。商標の扱いは末尾の注記。画面は元の操作のままです。いまの版ではメニューの言い回しが違うことがあります。

この記事の要点一覧
| 見たいこと | 要点 |
|---|---|
| もと絵 | 左腕・上半身・下半身・背景を別 PNG にする |
| 導入 | 公式の zip を解凍して起動する。いまの配布は FFmpeg 同梱 |
| プロジェクト | 初期リソースに左腕を選び、残りをリソースウィンドウから足す |
| 並べる | 移動・回転・拡縮で人の形にし、開始姿勢を置く |
| ボーン | 付け根・ひじ・手首に点を打ち、影響範囲を決めて曲げる |
| 往復 | 0 秒と 1 秒に姿勢、2 秒は開始のコピー。最大フレーム 120 |
| GIF | 指定の形式で出力。パレットを最適化する |
| 書き出し失敗 | FFmpeg 公式から zip を取り、exe の隣の tools へ置く |
もと絵をパーツに分けて PNG にする
動かす絵は、最初から一枚絵にしないで、曲がる単位で分けます。この例では ①左腕、②上半身、③下半身、④背景の四つです。背景はふちなしの白い四角形です。
この記事は PowerPoint で描いています。ペイントソフトなら何でもよく、使い慣れたもので構いません。

描いたら、それぞれを PNG で保存します。PowerPoint では、選んだ図形の上で右クリックして図として保存です。
上半身と下半身は複数の図形でできています。一つだけ選んで保存すると、頭だけ、脚の一本だけ、になります。下の GIF のように、範囲選択してから図として保存してください。


ファイル名はこのあとの画面と揃えています。左腕.png、上半身.png、下半身.png、背景.png です。
AnimeEffects を入れる
AnimeEffects は 2D の画像にボーンを入れて動かすアプリです。公式の Windows zip はインストール不要で、解凍したフォルダの AnimeEffects.exe を起動します。Mac と Linux の zip もあります。この記事の画面は Windows です。
入手先は GitHub の Releases です。案内は Downloads にあります。
GIF や動画の書き出しには FFmpeg が要ります。しかし、今の公式 zip には FFmpeg が入っているので安心してください。書き出しが通れば、別途ダウンロードは不要です。通らないときは、末尾の手順で公式サイトから置くことが必要です。
プロジェクトを開き、パーツを足す
AnimeEffects.exe を起動します。最初はキャンバスが空です。

メニューのファイルからプロジェクトの新規作成を選びます。初期リソースに、さっき作った 左腕.png を指定します。キャンバスサイズを指定するにチェックを入れ、幅と高さをそれぞれ 1024 にします。

OK すると、左腕だけがキャンバスに乗った状態になります。

残りのパーツは、ウィンドウからリソースウィンドウを開き、リソースを追加するで足します。上半身、下半身、背景を同じ手順で入れてください。



パーツを並べて、開始の姿勢にする
左上のツール類から移動、回転、拡縮を選びます。左下のターゲットドックで操作するパーツを切り替え、キャンバス上で人の形に並べます。大きさもここで合わせます。


左腕以外の名前が topnode のままでも、このやり方では問題ありません。行を選んで動かせば足ります。
並べ終わったら、同じツールで開始の姿勢にします。手の振り始めです。タイムラインは 0 秒のままにしておきます。

左腕にボーンを入れて曲げる
冒頭の GIF では、左腕が肘で曲がっています。一枚の PNG のまま動かしているのではなく、ボーンで画素を引っ張っています。
ターゲットドックで左腕を有効にし、ツール類からボーンを構築するを選びます。その下のボーンを追加するで、絵の中の付け根、ひじ、手首をクリックして点を打ちます。


点を打っただけでは、どの画素が付いていくかが決まっていません。影響範囲を操作する(ボーンを追加するの右のほう)で、線と点から範囲を広げます。広げすぎると胴まで曲がるので、腕の画素だけに収めてください。

範囲が決まったら、ツール類のボーンのポーズをつけるを選び、その下のボーンを移動するで手首の点を動かします。肘が折れ、冒頭の振りに近い形になります。

往復の姿勢を打ち、長さを決める
この例の手振りは、画面から見て左 → 右 → 左です。ターゲットドックの進行バーを 1.0 秒まで進め、開始と同じ要領で、腕を反対側へ伸ばした姿勢を作ります。

終わりの姿勢は開始と同じなので、コピーできます。ターゲットドックの「時間と姿勢」のポイントを、一番上のひし形を除いて範囲選択し、コピーして 2.0 秒の下へ貼ります。ずれたら、もう一度範囲選択してまとめて動かしてください。

貼った直後は腕が伸びたままのことがあります。開始の姿勢と見比べて、ボーンのポーズをもう一度曲げてください。
クリップの長さは、プロジェクトの最大フレームで決めます。この例では 120 です。タイムライン上の往復は 0 秒・1 秒・2 秒です。

右下のループさせるを入れてから再生するで確認します。違和感があれば、キーの位置かボーンの曲げを直します。


GIF として書き出す
ファイル → 指定の形式で出力 → GIF アニメーションを選び、保存場所を指定します。そのあと出力ダイアログが開きます。その際、「パレットを最適化する」という項目があるので“オン”にすることをオススメします。

この例では幅と高さ 512、開始フレーム 0、終了フレーム 120 です。
パレットを最適化するにチェックを入れてください。入れないと、青と白の境にノイズが出ることがあります。境がはっきりした塗りほど目立ちます。
OK で生成が始まります。できた GIF が冒頭と同じ動きなら、完成です。書き出しだけ失敗するときは、次の節です。
GIF 書き出しに失敗したとき
同梱の FFmpeg で書き出せないときは、公式サイトからビルド済みを取り、AnimeEffects.exe の隣へ置きます。ページの形は、いまも下の画面と同じです。
FFmpeg – Download を開き、画像のとおり進めてください。

Windows にマウスを載せ、Windows builds by BtbN をクリックします。一覧から、自分の PC に合う zip を選びます。この例では赤い線のものです(shared が付いていない zip)。画面のファイル名や日付はそのときのビルドなので、同じものを探す必要はありません。

ffmpeg から始まる zip を解凍すると、中に bin フォルダがあります。中身を、AnimeEffects.exe と同じ階層の tools フォルダへコピーします。フォルダが無ければ作ります。

ffmpeg.exe が入っていれば足ります。ffplay.exe と ffprobe.exe も一緒にコピーして構いません。
AnimeEffects は AnimeEffectsDevs が公開しているソフトウェアです。Microsoft PowerPoint® は Microsoft Corporation の商標です。FFmpeg は FFmpeg プロジェクトの名称です。本ページの画面は、製品の操作を説明するためのものです。当サイトはこれらの権利者と提携しておらず、承認も受けていません。

コメントを残す